「日本のトップジュエラー」より
◆徳島県の力(2012.1.20)
前段の続きです。
「日本のトップジュエラー」のなかで、わたしがもっとも美しいと感じているのは「ミタニ」さんの作品です。
わたしは「多少の過剰さ」が感じられる品物や、「抽象的なフォルム」が好みで、ですからビクトワール・ドゥ・カステラーニの作品などに惹きつけられるのですが、ミタニさんにもそんなニオイを感じます。
それにしても、です。ミタニというのは、四国・徳島市にあるショップです。そこで、これだけの品物を作って、果たしてやっていけるのだろうかと他人事ならず考えてしまうのですが、やっておられるのですから感心してしまいます。やっていけるということは、地元の支持があるからで、徳島県人が買い求めているから成り立っているわけです。
そこで、ふと考えてみると、徳島には「池田時計店」という全国展開している会社があったり、「ジュエリーピコ」というローレックス販売高で日本一になった店があり、また最近ではこの「ジュエリーピコ」から出た「GTBT」という会社がブライダルで伸ばしていたりと、宝飾関連でかなり力を発揮している県だということに思い当たります。
徳島というと、わたしなど「鳴門の渦潮」と「阿波の人形浄瑠璃」あたりしか思い浮かばないのですが、想像するに、渦潮という抽象性や人形浄瑠璃にみる象徴性あたりが、徳島県人の感性を鍛え上げているのではないかと思ったりするのです。
徳島という県を、もっと知ってみたい気がしてきます。
ミタニのコレクション(ホームページから)
◆「日本のトップジュエラー」(2012.1.7)
昨年の暮れ、繊研新聞社から「日本のトップジュエラー」という本が刊行されました(定価2100円)。
掲載されているのは22社(者)で、選者は山口 遼氏、企画構成が渡辺郁子氏という組み合わせで、じつに充実した内容の単行本です。
4〜5年前になるでしょうか、倒産した宝飾関連専門出版社だった柏書店から「日本のエクセレント・ジュエラーズ」という単行本が出版されましたが、そのときも選者は山口 遼氏でした。ただ、聞くと、あの本に掲載されていたなかには、山口氏として納得できていない品物も入っていたそうで、そういう意味で、今回の単行本こそが、山口氏が本当に推薦する品物の集大成となっています。
あとがきで氏はこう述べられています。
「私が宝石業界に入って今年で51年目になります。その間、よくも悪くも膨大な数のジュエリーを手にし、見て、作り、そして売ってきました。その結果ですが、ジュエリーというものは、美しくなければ、どんな高価な素材を使っても、作り手が有名であろうとも、何の価値もないという結論に達したのです。(中略)人類は6000年の長きに渡り、世界中でジュエリーを使ってきた。そのわけは、おそらく美を感じるものを身の周りに置きたい、美で自分を飾りたいという、動物としての人間の本能にあると思います。だとすれば、美しくないものはジュエリーではない、と私は思うのです」。
山口氏が、これこそ美しいと考えるジュエリーをまとめた単行本です。写真もじつによく撮れており、本としても素晴らしい出来映えです。まずはご一読を。


◆聖なる銀(2011.12.17)
INAXギャラリー大阪で来年2月23日まで開かれている「アジアの装身具展」。
タイトルを「聖なる銀」としています。
銀を「聖なる」という視点から捉えることは、歴史的にみてけっして新しくはないのでしょうが、あらためてこういう見方を提示されると、銀という素材の、日常のなかでやはりこの金属は「特別なものだ」ということを再認識させられます。
この視点を提示しているのは、この装身具展全体の構成に関わった露木 宏氏で、冒頭で氏はこう述べています。
「銀の美しさはその反射率に負うところが大きい。銀は金属の中で反射率がもっとも高い金属であり、可視光線のすべてを反射する。反射で生じる白い光は、遠くにあっても目につくほど強い輝きを放つ。アジアは銀の装身具の宝庫である。〜」。
アジアの装身具をとおして、銀という金属の美しさをあらためて見直し、日本人のルーツを考えてみるよい機会となっています。
★書籍★
「ジュエリー・リフォームで
勝負する!」

リーマンショック以後に考えて、到達した結論をまとめました。
「ジュエリー・リフォームで勝負する!」。これしかない、と思います。
ジュエリー・リフォームを経営の柱として確立できるかどうかで、その宝飾店の2〜3年後の状況は大きく変わっているのではないか。そう確信しています。
■判形:B5判、144ページ
■発行:ジェイエム・ネットワーク
■定価:2,000円(税込み)
■ご注文はコチラへ
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◆「リ・ジュエリー2012」(2011.12.23)
(社)日本リ・ジュエリー協議会は、このほど、リ・ジュエリー市場の現状と課題、今後の見通しを展望した単行本「リ・ジュエリー2012 Annual Report」を発刊しました。
内容はリ・ジュエリー市場全体に関するデータ、活躍しているショップのレポート、問題点を指摘するレポートなど多彩な内容で、リ・ジュエリー・ビジネスの全体像を把握するうえで貴重な資料となっています。
A4判、120ページ、オールカラー
1,800円
ご注文はコチラから。
◆「トップジュエラー」から抜けたところはどこ?(2012.1.17)
前段の続きです。
あまり気にすることはないと思いますが、「日本のエクセレント・ジュエラー」で掲載されていたコレクションで、今回掲載されなかったものはどれか、一応調べてみました。
AKコレクション(金沢郁乃)、ラリス、木下真珠、菊井一夫、アルベールゴッティ、濱瞳、CHAR、細川芳子
以上です。
前回載っていなかったところで、今回登場したのは下記のとおりです。
ギメル、ウエダジュエラー、諏訪貿易、長井豊、大倉堂、松崎マナ、三原真珠、ジャルダンプランタニエ、クイーンコーラル、京都寺内、カラッツ、ミキモト
そして、両方に登場しているのが、
柏圭、塩島敏彦、ニックスファクトリー、ミタニ、首藤治、丸川隆英、村松司、ジロンジュエリー、ボンド・ストリート、永坂景子
となります。
ハッキリ言って、あまり気にすることはありません。「ひとつの見方」に過ぎない、と思います。
掲載されていないもので、素晴らしいコレクションは日本にまだまだあります。ただ、それらが、どういう方法をもってすれば、もっと多くの人の眼にふれることが出来るのかは、真剣に考えるべきときが来ているのかもしれません。
国債を含めて「格付け」で動かされることが多い世の中ですが、まずは自らの見方をきちんと確立すること。これが出来れば、あまり気にすことはないのではないでしょうか。
◆新年、明けましておめでとうございます。(2012.1.1)
今年がどういう年になるのかさっぱりわかりませんが、自分に出来ることをやっていくしかありませんね。
届いた業界新聞などを見ていると、しかしみなさん、いろんなことにチャレンジしようとされていることがわかり、まんざら悪い流ればかりでもなさそうです。
ともあれ、本年もよろしくお願い申し上げます。
「味わうほどに募る空腹感」という言葉があります。宝石と時計にも、まさにこの言葉があてはまりまるのではないでしょうか。好きになればなるほど、知れば知るほど、もっとさまざまなことを知り、欲しくなってしまう、そんな魅力が宝石と時計にはあるように思えます。
このサイトは、そうした宝石と時計の魅力にハマってしまった人たちが、それに応えてくれるサイトに数多く出会い、さらにもっと奥深くへ辿り着けるためのお手伝いをすることを目的に立ち上げています。この羅針盤を手がかりに、宝石と時計の、魅惑に満ちた奥深い迷宮の森に分け入り、さらに豊かな宝石&時計ライフを手にしてください。
それではめくるめく宝石と時計の森へご一緒に、GO! |
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