そして、それ以上に問題なのが、現場をこうした考え方で鼓舞することで、その会社や業界が抱える問題を少しも解決せず、いつまでも同じ状況のなかで仕事をしていかなければならないということです。
見ていてだいたいわかるのですが、「明るく、元気に、楽しくやっていこう!」と鼓舞している会社は、実際は、他よりもいろいろと問題を抱えている会社に多いというのが一般的です。すべてとは言いませんが、だいたいそうなっています。
そして、これもだいたい言えるのですが、こういう会社ほど長続きしないものなのです。なくなってしまう会社がけっこうあります。
そこで、宝飾業界で、こういう考え方が主流になるとしたら、それこそこの業界には危険信号が点滅しているということであり、問題です。
こういうときこそ、われわれが直面している問題や課題に取り組み、ひとつずつ解決していくという行動をとらない限り、宝飾業界に未来はないことを肝に銘ずべきです。

「余地を残す」(2010.7.21)
向田邦子、久世光彦のドラマの魅力に、男たちの身勝手でわがままな振る舞いを、最後までは問い詰めないで、受け入れていく、そのやさしさが日常を膨らませ、豊かなものにしていく、という視点があります。
杓子定規なものの見方や考え方は、日常を平板なものにして、色褪せた記憶しか残しません。
唐突な印象を受けるかもしれませんが、この前、「宝飾業界の魅力ってなんですか?」と聞かれ、「何でもアリ、ってとこじゃないですか」と答えました。誤解を招くかもしれませんが、宝飾業界の特性と魅力はその辺にあるのでは、と思っていたからです。
この業界、他の業界からみたら、美しさの基準値がいろいろある、値段の付け方が不明、パワーストーンに代表されるような非科学的な売り方等、「よくわからない、何でもアリみたいだなァ」という印象を受けるのではないでしょうか。
扱う人にいたっては紳士からヤクザまで幅広く、一様ではありません。しかもさらにややこしいのは、必ずしも紳士が本物を扱っているわけでもなく、ヤクザと見える人がじつは誰よりもいいものを扱っていたりする、という複雑さもあったりするのです。このあたりの「自由さ」が、宝飾業界の魅力のひとつではないか、と思っています。
その見方からすると、今回の全宝協の問題というのは、いかにも「場違い」という印象を受けます。それこ

こそ杓子定規で、こうした問題の扱い方こそが、ダイヤモンドの輝きを色褪せたものにしていくのでは、と危惧します。
グレーディングは大切ですが、それだけで価値を測っていけば、宝飾の魅力は半減することを知るべきです。
余地を残すこと。その奥深さが、宝飾を魅力あるものにしていくのではないでしょうか。



二ケタ台の落ち込み目立つ(2010.7.16) 7/14の日経MJに掲載された宝飾関連専門店ランキングです。表は、左から店名、本社、決算期、売上高(百万円)、伸び率、経常利益(百万円)、店舗数です。


チーム・デザイナーズ・プロジェクト


   新刊案内
「ジュエリー・リフォームで
勝負する!」
 
リーマンショック以後に考えて、到達した結論をまとめました。
「ジュエリー・リフォームで勝負する!」。これしかない、と思います。
ジュエリー・リフォームを経営の柱として確立できるかどうかで、その宝飾店の2〜3年後の状況は大きく変わっているのではないか。そう確信しています。

判形:B5判、144ページ
■発行:ジェイエム・ネットワーク
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「成功するジュエリー・リサイクル・ビジネス」

 
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新たにダイヤモンド買取と、製品再販売のマニュアルを加え、ジュエリー・リサイクルの実践ノウハウすべてを網羅しています。すでにジュエリー・リサイクルを始められている方、これから始めようという方、すべてに必須のビジネス本といえます。
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「宝飾店はReビジネスで復活する!」
 
「来店客数が極端に減ってきた」、「展示会に頼ってきたが、その売上も限界に来ている」、…。
宝飾店を取り巻く状況は、ますます危機的状況を呈しています。この困難な状況に、本書は明確にこう答えています。「宝飾店はReビジネスで復活できる」、と。
Reビジネスとは、
修理(Repair)、
リフォーム(Reform)、
リサイクル(Recycle)
です。これらメンテナンス・サービスを徹底して実行することから、顧客との関係を再構築し、そこから宝飾店経営を再出発させることで宝飾店は復活する、と説きます。
■著者 高村秀三
■定価 1,600円(税込み)
■体裁 A5定形判、 本文 144ページ
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日本を代表する宝飾店が集う
トップ30ジュエラーズ・クラブ

   
   
渥美俊一氏、死去(2010.7.25)
日本におけるチェーンストア理論の指導者であった渥美俊一氏が、逝去されました。日本の大型スーパーやSCの経営者は、ほとんどが渥美先生のもとで勉強して現在の地位を形成されており、いわば流通界におけるカリスマ的な指導者でした。
氏が主宰されていた「ペガサスクラブ」は、流通関係者のあいだでは神話的に語られることが多く、指導はたいへん厳しかったようですが、日本の高度成長を流通面から支えたその貢献度には多大なものがあります。
バブル崩壊後は、ダイエーの倒産が象徴するように、チェーンストア理論が必ずしも有効に機能しない側面が出てきて、かつての勢いは無くなっていましたが、それでも氏の情熱は衰えていなかったようです。。
氏はよく「チェーンストアは未だ未完成」と語られ、さらなる理論構築とその指導に日夜励まれていました。
それにしても、日経MJの今回の訃報の扱いはささやかで、わたしなどの感想からすれば1面に持ってくるべき記事だと思います。氏が読売新聞出身だからなのか、それとも現在は影が薄くなっていたからなのかわかりませんが、氏の偉大さがわかっていないのではないかと怪しみます。


受け継がれ

再生されるよろこび


日本リ・ジュエリー協議会

   
   
「明るく、楽しく、元気よく!」の危険性(2010.7.1)
東京・新橋の「吉野屋」で見かけた、二人のアルバイト男性の働きぶり。大学生らしいのですが、「じゃあ、やろうぜ!」と声を掛け合ったあと、テキパキと注文を捌いていくその見事さには、爽快ささへ感じます。
いま、世間を覆っている不況感のなかで、数字のプレッシャーに晒されている営業現場を鼓舞する方法として、「自分を激励し、明るく、楽しく!」というのがあります。
辛い仕事やモチベーションが上がりにくい仕事をしていくとき、「いろいろ問題はあるけど、ともかく楽しくやろうや!」という考え方は、ある意味前向きで、けっして悪いことではありません。
ただこういうやり方の問題として、とかく、現状のワクのなかで「元気にやってしまう」ことで、解決すべき課題を先延ばしにしてしまいがち、ということがあります。見方を変えれば、経営者にとってこれほど都合のいい考え方はないわけで、この辺に、このやり方の根本問題がありそうです。
いま、宝飾業界で、ある種もてはやされているコンサルティングの考え方に、こうした「明るく、楽しく、元気にやっていこう!」というのがあります。もちろん「明るく、楽しく、元気に!」やることが悪いことでは少しもありません。おおいに結構なのですが、こんな当たり前なことをいわなければならないほど、この業界の現状は厳しいということがひとつあります。


◆「佐川」で電池交換(2010.7.9)
日経新聞(7月7日)によると、佐川急便が時計の電池交換や修理サービスに乗り出すとのこと。時計修理業のドクターウオッチと提携し、集荷と納品までおこなう。
すべりだしは順調で、1年間で3万個の受注を目指す、としています。
電池交換の場合、料金は一律1,575円で、送料は無料(沖縄、離島を除く)。
3万個で計算すれば、年間の売上高は5千万円弱となります。
佐川の目の付け所は、時計の輸送などは場所を取らないので、輸送効率を上げるにはうってつけという点。それと1,575円という料金は、宅急便の単価として悪くない、ということでしょう。
配送が業界の垣根を越えていく事例は他にもありますが、これもそうなるのかどうか。
時計業界にとっては新たな脅威の出現です。
味わうほどに募る空腹感」という言葉があります。宝石と時計にも、まさにこの言葉があてはまりまるのではないでしょうか。好きになればなるほど、知れば知るほど、もっとさまざまなことを知り、欲しくなってしまう、そんな魅力が宝石と時計にはあるように思えます。
このサイトは、そうした宝石と時計の魅力にハマってしまった人たちが、それに応えてくれるサイトに数多く出会い、さらにもっと奥深くへ辿り着けるためのお手伝いをすることを目的に立ち上げています。この羅針盤を手がかりに、宝石と時計の、魅惑に満ちた奥深い迷宮の森に分け入り、さらに豊かな宝石&時計ライフを手にしてください。
それではめくるめく宝石と時計の森へご一緒に、GO!

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