| おまかせ!ジュエリークリニック | |
オーダー、リフォームとオリジナルの関係 |
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| オーダー、リフォームとオリジナル製品の関係は、相互が相手を支え、鍛え、強化するという関係である。そして、最終的には、その店のオリジナル製品こそが、もの作り全体を支えていくという構図となる。 このことについては、この本全体のなかで明らかにしているので読んでいただきたい。オーダー、リフォームを成功させるためにはオリジナル製品がなければならないし、オリジナル製品がちゃんと売れていくためにはオーダー、リフォームに日常的に対応していかなければならないのである。そして最終的には、その店のオリジナル製品への顧客の評価が、その店への最終的な評価となっていくのである。考えれば非常に当たり前と思えることだが、そこに結論は帰着していく。 見ようによっては、かなり高いハードルが設定されたように思われるかもしれない。しかし、誤解していけないのは、ジュエリーには絶対的な価値基準とか、絶対的な美的基準はないということである。ある顧客がきれいと評価するものが、他の顧客にはそう見えないといったことは日常茶飯事であり、むしろ同じであることの方が異常といえるものである。ダイヤや色石の鑑定基準は、ある意味で美しさを数値化し、客観化しようと試みた事例だが、そのことの限界は中宝研の問題で、すでに明らかになってしまった。 だから、主観で決めて良いということではない。商品である以上たえずそれは顧客の反応にさらされ、顧客の支持がなければ商品たりえない。しかし、宝飾店主が美しいと感じ、それを同じように美しいと感じて購入してくれる顧客がいれば、それはそれでよいということである。それが宝飾店の客観ということである。そのメカニズムのなかで、主観を鍛え、より多くのファンを形成していけば、商売として安定したものになるだろうということである。 現在、日本の宝飾店でオーダー、リフォームに対応しているところは全体の約三割である。オリジナル製品をコンスタントに製作している宝飾店は一割にも満たない。この本では何度も「オーダー、リフォーム&オリジナル対応が出来ない宝飾店は潰れる!」と明言するが、したがって七〜九割の宝飾店はいずれ消えていくことになる。 しかし、すでにその区分けが終わっているわけではない。これからその区分けが始まるということである。どの宝飾店にもまだまだ可能性が残されており、これからが戦いの本番である。すでに始めているところは、「やや有利」というレベルにあるに過ぎないのだ。 |