| おまかせ!ジュエリークリニック | |
デザインの決定が一番難しい |
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| オーダー、リフォームを実施している宝飾店八十店のアンケートから、オーダー、リフォームを実施するうえでの問題点を描いてみる。 「何で苦労していますか?」という質問に対する答えは、下表のとおりである。1/2の宝飾店が「デザインの確定」と答えている。顧客の要望を受け止め、把握し、デザインとして提示し、決定することが一番難しい。 「オーダー、リフォームに関して、どういう情報が欲しいですか?」という質問に対しても四八%の宝飾店が「新しいデザイン情報」と答えており、一番多い。カギになる問題が「デザイン」であることがわかる。 顧客の方から「このデザインでお願いします」と持ち込まれるのは、全体の約三割である。その場合の1/2以上はブランドものや既製品のコピーが多い。そのまま受ける宝飾店もあれば、自店なりにアレンジして受けるところもある。自分で絵を描いて持ち込む顧客も少しづつ増えているがまだ少ない。 問題はそれ以外の、約七割の、デザインが決まっていない顧客への対応方法である。だいたいの宝飾店の対応方法は、次のとおりである。 一、店頭の既製品の中から顧客の好みのデザイ ンを探す。 二、カタログから探す(これも既製品)。 三、空枠カタログの中から探す。 四、顧客の要望を聞きながらラフな絵を描き、その後デザイナーにレンダリングに仕上げてもらい、顧客に提示する。 五、親しいデザイナーに口頭で説明し、三点程度のレンダリングを仕上げてもらい、顧客に提示する。 一、二の方法はほとんど量産品が対象となり、一点もので製作した場合は当然高くなる。顧客にそのことを説明するが、納得してくれる顧客は多くない。 こうした問題を解決するため、顧客と店とのデザインに関するやりとりの仲立ちをするツールとして「リフォーム&オーダーメイドジュエリー・ハンドブック」(JMネットワーク編、柏書店刊)を制作した。主体石の形状別にデザインをまとめ、その中から顧客の希望に近いものを探し出し、コピーを取り、それに加筆・訂正したり、マーカーで色を塗ることで、その場で顧客との間でデザインに関する大体のコンセンサスを得ることを目的としたものである。一部の店では積極的に使っていただいているが、まだまだ少ないので、ぜひ多くの宝飾店の方に使っていただきたい。具体的なサンプルの絵があることが、何よりも重要であり、絵で納得することが言葉よりはるかに正確なのである。 ![]() |