| おまかせ!ジュエリークリニック | |
商品回転率と値入れの相関関係(2) |
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| 商品回転率を上げるには、売上の拡大、委託の強化、商品在庫の絞り込みが従来の方法である。売上の拡大は当然努力はするが、こういう景気の中、容易な技ではない。委託の強化も、卸会社の疲弊でままならなくなっている。出来ることは商品在庫の絞り込みだが、これだけはしかし、絶対にしなければならない。 ではどうやって実行するのか。下手にやって危惧されるのは「機会損失の増大」である。顧客が欲しい商品が店頭になければ、一層寂れていくことになる。これを防ぐ方法はひとつ、オーダー、リフォーム対応の能力を身につけ、顧客の要望するジュエリーが店頭になくても「作りこむ」という方法の中で提供できる体制を作ることである。すなわち、これからはオーダー、リフォーム対応が出来なければ、商品回転率をアップさせることは出来ないのである。 もうひとつは、商品回転率と粗利率の関係のなかで、商品回転率が上がらなくても利益が出せる粗利率を確保することが重要になってくる。先程も言ったように、商品回転率二回転の場合は粗利五〇%が損益分岐点である。商品回転率一.五回転の損益分岐となる粗利率は六七%である。すなわち、五万で仕入れた商品の三倍付け、十五万円の上代が必要になる。しかし、こんな値入れが、果たしてこの価格競争時代に通用するだろうか。 普通の商品ではありえない。しかし、どこにもない商品だったら、それは可能である。一点しかないオーダー・メイドだったり、自店のオリジナル商品であれば、それが可能になる。粗利率は上から六七%。下に対して三倍付けである。これであれば、商品回転率一.五回転以上で利益が生み出せる。これからは、そういう売り方をしなければやっていけない。 オリジナルであれば、仕入ルートは通常の問屋ではなく、メーカーや加工屋直接となる。その分、原価も安くなってくるが、一点ものであるため、原型代やデザイン料はそのままかかってくる。三倍付けは多少の割高感は生まれるが、しかしそれほどではないはずだ。 現在、商品回転率二回転以下の店でありながら何とか工面してやっている店があるのは、過去の財産を食い潰しているからである。単年度で明確に仕分けしていけば、完全な赤字である。それでも数年はやっていけるのかもしれないが、その先に見えているものは明かである。 死を待つのか、それともオーダー、リフォーム&オリジナル商品を提供出来る能力を磨き上げることで、商品在庫を抑えながら、しかも粗利率もアップさせるという戦略を実行するのか。答えは出ている。 |